こんにちは。中国のお茶の木の挿し木(繁殖)の紹介です。
茶の繁殖方法
茶の繁殖方法には大きく2種類あります。種子繁殖と栄養繁殖です。
種子繁殖は、植物が受粉してできる種から育てる繁殖方法です。
栄養繁殖はクローン繁殖とも言われます。こちらの記事でで紹介する挿し木による繁殖は栄養繁殖です。現代の日本でのお茶の繁殖方法のほとんどは、栄養繁殖と言われます。
以下に紹介している中国の状況は、茶苗を作る会社は挿し木をして苗まで育てます。茶畑を作る人は苗を購入し、自分の畑に定植させて育て、茶の葉の収穫をします。
福建省福鼎(ふくてい)の茶苗栽培(白茶の品種)
写真は、福建省福鼎(ふくてい)の左茶右器茶业有限公司から頂きました。 (2019年11月15日)
福鼎白茶又到一年茶苗培育季, 剪枝,扦插,浇水, 秋播春长,一片树叶成就一方产业
(福鼎白茶は今年も茶苗栽培の季節になりました。枝を切り、直挿し,水を撒きます。秋に播いて春に成長します。一枚の葉が、ある土地の産業を繁栄させます。)
近年、ブランドとなった”福鼎白茶”の苗は、福鼎で育苗され、貴州、湖南、安徽など各地へ大量に販売されています。
白茶を作る品種である「福鼎大毫茶」や 「福鼎大白茶」は優良品種で、適応性も高く、中国中西部地区の農民の収入増加に寄与しています。
中国の茶の挿し穂
中国の挿し穂は日本と異なり、 1節1葉、葉っぱ1枚です。
一面緑。葉で作るアートのよう。11月半ばですが、皆さんの服装からそんなに気温は低くなさそうな気がします。
挿し穂を作っています。伸びた枝をはさみで切って作っています。
福鼎の環境、茶苗栽培の畑の様子(白茶の品種)
トンネル支柱が立ちました。 終わった畝は、寒冷紗のようなものがかかっています。
近年、福鼎が「福鼎大白茶」「福鼎大毫茶」の品種の一大茶苗基地となっているようで,全国の茶苗の需要に応えるために規模がどんどん大きくなっているとのことです。
福建省は亜熱帯気候ですが、福鼎の気候的条件「得天独厚(特に良い条件に恵まれている)」 もこの茶苗事業の発展の基礎にあるようです。