友人A子が中国に初めていくということで、スマホでウィーチャットペイ(Wehat Pay /微信支付)と、アリペイ(支付宝)を使えるようする設定を手伝いました。
私自身すでに10年以上これらのアプリを使っていますが、最新の設定はどうなっているのか気になり記録しました。リモートでアドバイスをしていたので、全ての流れを記録できませんでしたが、参考になれば幸いです。
この2つの支払いアプリは、国の法律や新しい規制などにより、機能の制限や緩和が繰り返し行われています。本ブログは2025年6月のものです。
目次
ウィーチャットペイの呼称(呼び方色々)
以下全て同じものを指しています。言語と表記の違いだけです。
ウィーチャットペイ、WeChat Pay、微信支付、Weixin Pay
※WeChatは中国語で微信(読み:Weixin ウェイシン)なので、英語ではWeixin Payとなっています。

中国では本当に現金は使えないのか
使えるとこもあるかもしれませんが、2019年の時点で、食事の注文から支払いまでWechatで完結するような店も多くあり、システム化された店では現金は難しい可能性があります。ある珈琲店ではWechatのみでしか注文ができず、アリペイの残高しかなく諦めたこともありました。Wechat Payはマストです。
※中国(上海)から帰国した友人が、現金を使うシーンが無かったとの報告を受けました。
ウィーチャットマネーを送る(送金)を開始
A子がクレジットカードの紐づけが出来ないと悩んでいたので、まずウィーチャットマネーを送金することにしました。(クレカは後に無事紐づけできました。)
たとえクレジットの紐づけができたとしても、万が一、それで支払いエラーなどになる場合を想定して、ウィーチャットマネー(Wechat Money)を持っておくのが良いと考えました。Wechatのウォレットに残高があれば心理的に安心です。とりあえず、空港からホテルに移動するために250元の送金を手配しました。
私は自身のWechatの再認証が必要で、中国人の友人からA子に送ってもらいました。
A子にWechatで250元送金(受取には認証が必要)
A子に250元送金したところ、受取をする為に、A子側で認証が必要とのメッセーがでました(下図)。
Wechatマネーの受領も、クレジットカードの紐づけと同じく本人認証が必要になることが分かりました。

本人情報入力(送金を受け取るため)
ここが肝心なところですが、後に本人に確認したら、記憶が曖昧になっていました。ショートメッセージで認証したのかメールアドレスで認証したのか不明です。
この段階では250元を受領するための認証をしようとしていました。
後にクレジットカードをリンクするための認証はメールアドレスでの認証をしたようです。(下章参照)
IDタイプはPassportを選択



無事に250元受領 ウォレットに入金(認証完了後)
必要情報を入れて、認証が済んだら、250元受け取れました。
開始前は認証ができないと大きな壁のように見えましたが、実はそんなに難しくないと感じました。認証にスマホの正しい電話番号、住所(どこまで正確に入れる必要があるのかはわかりません)が入れば大丈夫のようです。もしかするとA子がメールアドレスを入れていたことも成功の要因だったのかもしれません(ここは曖昧です)。



現地で支払う為のQRコードがでるか確認
支払いとサービスの中の「マネー」を開くとPaymentCode(バーコードとQRコード)がでました。
クレジットカードを紐づけていない段階なので、下方には「残高で支払う(ウォレット内のお金で支払う)」しか表示されていませんが、クレカが紐づけされていたらこの下に出るはずです。そしてどちらをデフォルトの支払いにするかの設定もできるようです。

クレジットカードの紐づけ(Wechatはカードごとに認証が必要)
ここまで済んだら、あとはA子本人だけでクレジットカードの紐づけを行い、報告だけもらいました。
A子からの報告
ウィチャットペイ、アリペイ どちらにもクレカ、デビッド紐付けました。
(認証について)
ウィチャットペイは毎カード、認証までしないといけないのに対して、アリペイはその手順はなし。
ウィチャットでは、カードつなぐ時に、E mailでカード会社から本人認証コードを求められる手順あった。アリペイはそんな手順なく追加できた。
(紐づけ枚数)
ウィチャットペイは3枚までしか登録出来ないのに対して、アリペイは何枚でも登録出来そう。
(メアドについて)
登録の仕方のYouTubeで、パスワード忘れた時のためにメールアドレスは登録しておいた方が良いって言ってたのでやった。
以上、おおよその流れしか紹介できませんでしたが、何か参考になれば幸いです。
上海から帰国報告(現金使用せず)
前述の通り、中国(上海)から帰国した友人は、現金を使うシーンが無かったそうです。持っていった現金は手つかずだったとのことです。
地下鉄の改札もスマホに入れたアリペイで入出場し、スマートウォッチでのタッチ決済も試してみたらできたとのことでした。(ただし上海など最先端のものが導入される都市に限られる場合があるのでご注意ください。)
余談ですが、4元の豆花を注文してアリペイで支払ったら、後で気づいたら6元で精算されていたとのことで、理由を2人で色々考えてみました。しかし理由はともかく、今後注意することとして、その都度支払った金額を確認すること、そして金額が注文金額と違う場合には、少なくとも理由を尋ねることが大事だということを話しました。
【記事】上海地下鉄で銀行カードタッチ決済乗車を試行
https://www.jiji.com/jc/article?k=3586261&g=cgtn
中国政府の現在の方針(参考)
関連の記事をみつけたので、参考に自動翻訳をシェアします。2025年3月の記事です。情報通りの状況となっているかは分かりません。(情報と現状が一致してないことはよくありますので、参考のみとしてください)
外国人向け中国での6つの支払い方法(要点まとめ)
中国人民銀行は2023年10月28日に会議を開催し、訪中外国人向けの支払いサービス向上に関する取り組みを進めることを決定しました。
会議では、「支払いサービスの選択肢を豊富にし、利用シーンを拡充すること」を出発点として、各種対策の迅速な実施が求められました。
① アリペイ(Alipay)
- 利用開始:2023年7月から、外国のクレジット・デビットカード(Visa、Mastercardなど)をアプリに登録可能。
- 利用場所:飲食、交通、ホテル、スーパーなどほぼすべての業種で使用可能。
- 支払方法:
- QRコードをスキャンする
- 自分の支払いコードを提示
- その他:香港版「AlipayHK」アプリを使えば香港ドルでの支払いも可能。
② ウィーチャットペイ(WeChat Pay)
- 登録可能な本人確認書類:パスポート、回鄉證、台胞證、永住居留証など。
- 支払方法:
- QRコードを読み取る/提示
- ミニプログラム/アプリ内支払い
- 注意点:
- 外国カードでの送金やお年玉(紅包)には未対応。
- 利用上限:1回6,000元、月5万元、年6万元。
- 手数料:200元以上の取引で3%手数料(返金時も比例して返還)。
③ 現金払い
- 対応:ATMや銀行窓口で外国人が現金引き出し可。
- 方法:外国の銀行カードと身分証明書で中国国内の銀行で人民元を引き出す。
- 補足:一部の店では現金が依然として利用可。
④ デジタル人民元(e-CNY)
- 利用拡大:2023年より「先にチャージして使う」機能が登場。
- 登録方法:外国の携帯番号とVisa/Mastercardでe-CNYウォレット開設可。
- 支払方法:
- オフライン:QRコードで支払い or 支払いコード提示
- オンライン:対応するECサイトでe-CNY選択
⑤ 中国国内銀行口座のカード
- 開設方法:
- 有効なパスポート、ビザ、滞在許可証などが必要。
- 港澳住民は「見証開設」(代理本人確認)で中国本土に行かずに口座開設可能。
- メリット:本土での各種支払いに便利。
⑥ 海外クレジットカード(VISA / Mastercard / 銀聯)
- 対応方法:
- 「VISA」「Mastercard」マークのあるPOS機で利用可。
- 「銀聯」マークのある店舗では銀聯カードで支払い可。
- 補足:対応店舗は拡大中だが、地方や小規模店では未対応の場合あり。