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情けない話🎲
こんにちは。今日は、私自身が体験した出来事をお話します。お茶好きとしては少々お恥ずかしい話ですが、お茶を飲んで体調が悪くなり、緑茶に救われたことをお伝えします。
お茶の研究中に発生
数年前に外国のお茶をいただく機会がありました。そのお茶を同種の新しいお茶と比較し、「香味の違いを感じよう~」などと研究をしていました。ティスティングのように、ほんの少量づつ飲んで味や香りを見ていました。
しかし…その数分後、思いもよらぬ事態が。
体からアラーム発生
(記憶をたどって書いたものです)
体が変な反応をしはじめました…。変化がでたのは数分後。喉に違和感、咳払いしたくなり、なにか引っかかってるような感じが発生しました。咳払いしても改善しません。(開始から5分-10分以内)
味の表現に気をとられ、おかしさには気づかず、引き続き2-3口(50ml程度)のみました。胃が軽くむかつきました。(開始から8-15分以内)しかしまだお茶の腐敗とはまだ気づいていませんでした。
その後、胃が重くなりむかつく。
胃と喉の間(胸あたり)に軽い嘔吐したくなるような感じがでてきました。(軽い吐き気に似ているけど、完全な吐き気ではありません)
口の中が不快な味で充満し、お菓子を食べたました。(お菓子の味で不快感を取り去りたかったのです)
その後、やっと茶に問題があると気が付きました😑
愕然としました🤦♀️
異物が入ったときの体の防御
「咳払いしたくなる」や「のどになにか引っかかってるような感じ」が出たのは、体の「喉や気道の粘膜が菌を絡めとる機能」が働いた結果だと思います。咳で菌を排出しようとした反応といえるでしょう。体はちゃんと防御をしようとしてくれたようです。
一体どんな味だったのか
ちなみにその味は、茶らしい香りや味はなく、薄いという印象でした。簡単に言うとおいしいものではありませんでした。かといって、ある程度飲み進めたので、おいしくはないものの、最初はひどい味というまではありませんでした。しばらく経った後では、口の中が不快なものに変わりました。
新鮮なもののようにおいしくはないだろうという前提で飲んでいたこともあり、気がづくのに遅れました。普通なら、一口で味がないので飲まないという判断をしたかもしれません。
保管状態に問題
そのお茶は、キッチンに長期で置いていて、ケトルの湯気などを吸収するような場所に保管していました。保存が不適切で、水分(湿気)を含み劣化腐敗(カビ)ていたのです。
茶葉は袋の上の方の数グラム取り出して使用しました。袋の中全体は見ず、香りなども確認してませんでした😰
茶葉は水分を含むと早く劣化します。
湿気にはご注意ください。
湿気+温度(室温、高い室温)で劣化が加速します。
緑茶を使った緊急処置方法
焦る中で思い出したのが、緑茶の殺菌作用です。緑茶にはカテキンという成分が含まれており、これが細菌やウイルスに対して効果的であるというのです。カテキンに祈る気持ちで以下の対応をしました。最初の症状が出てからおよそ15分後です。
1 緑茶液でうがいして喉を洗う
まず急須で緑茶を淹れました。熱いのでまずは水で薄めました。その緑茶液でうがいして喉を洗いました。相当回数行いました。茶葉量を多くし、高温(沸騰の湯)を使いました。
高温の湯だとカテキンがたくさんでます。
水で薄めた低濃度でもカテキンの殺菌効果はあります。
2 次に緑茶の大量摂取
高濃度カテキン緑茶をどんどん作り、大量に摂取しました。緑茶液を胃に入れて、胃を洗浄(ができるかと思い)。とにかく大量に飲みました。
大量の水分、大量の緑茶で胃に負担がかかり、胃がぽちゃぽちゃになり気分が悪くなりそうになりましたが、殺菌を優先し飲み続けました。
3 その後胃薬対応
- 1時間後位に胃薬摂取。
- 1-2時間後胸のむかつきはなくなりましたが、胃が重いままでした。
- 寝るまでずっと緑茶やドクダミ茶を飲み続けたました。胃が重く、胃の違和感は残ったまま就寝しました。
ドクダミにも殺菌作用があります。
摂取量は、合計2リットル程、またはそれ以上です。
4 翌日には体が軽く
翌朝、起きると胃が重いと感じました。起床後、緑茶と胃薬を飲みました。心配をしつづけましたが、しかしその午後には通常の健康状態に戻りました。
感想と経過観察
前日の夜の発生時の症状から見て、翌日午後には体が普通の状態に戻るとは正直驚きました。その後も体に異常がでないか数日様子を見ていましたが、身体が不調になることはありませんでした。
緑茶での対処をしなければ、症状は悪化し、身体が嘔吐などの反応もしていたのではないかと考えました。食中毒はあまり体験のないことなので推測です。
医療関係者からのアドバイス
具合が悪くなった夜に、知人の医療関係者相談し、以下のアドバイスをもらいました。実際は翌日に調子が戻ったので、アドバイスの内容を実行ことはありませんでしたが、参考に紹介します。
食あたりの薬や対処法
「翌日に下痢があるようなら、殺菌剤のみの下痢止めを飲むと良いでしょう。特に下剤がないなら、オーガニックの日本茶を多めに飲むだけで良いです。」
「カビは発酵をもたらすものと、単に毒性しかないものあります」
「菌とかであれば、身体がそれを追い出そうとする作用が下痢ですので、収斂作用ではなく、殺菌剤のみの下痢止めで対応してください」
殺菌剤のみの下痢止めの名称は:
「エクトールは殺菌剤と痛み止めのみです。」
「薬局で食あたりの下剤と言えば近いものを薦めてくれます。」
ありがたく、心強いアドバイスでした。
プロの見識 やっぱり緑茶の活躍!?
翌日、体調が戻ったことを報告すると、このような言葉を頂きました。
「ほっとしました、新鮮な緑茶の解毒作用も良かったのだと思います。」
やっぱり緑茶の対応が良かったのだと、お墨付きをいただいた気持ちになりました。
茶の解毒作用は数千年前の中国(お茶の始まりの国)から民間に伝わっています。「神農が薬草を探すために色々な草を食べて、毒がある草に当たったときは茶を食べて解毒していた」という有名な神話もあります。
茶カテキンの食中毒予防効果
緑茶に含まれるのカテキンには殺菌作用があります。食中毒の予防にもなると言われてます。
食事中や食後に緑茶をいただくことは「食中毒の予防」の面からも良いことだ言えます。ただ、予防というのは効果を実感するのは難しいものです。
しかし私は今回、緑茶が「食中毒の症状を緩和する」という体験をしたので、知識上だけでなく、体感でも食中毒予防にも効果はあると感じることができました。
学会情報 茶カテキンの抗菌作用
緑茶の成分のひとつ「カテキン」に抗菌作用があります。これが食中毒の予防に有効な作用です。
世界緑茶協会の抗菌効果ページに「奇跡のカテキン」からの説明の抜粋があります。
日本の食文化で、お寿司にお茶やワサビを合わせるのは、味だけでなく殺菌効果の利点もあるからと言われます。私は自宅でお刺身などの生ものを食べるときは、カテキンの殺菌効果を期待して必ず緑茶を用意します。
カテキン学会(効果・作用ページ)にはカテキンが働くメカニズムが紹介されています。
- 食中毒原因菌への殺菌のメカニズム
- 食中毒原因菌が出す毒素を抑えるメカニズム
カテキンは4種類あり、そのうちのエピガロカテキンガレード(EGCG)
がその効果が強く、これはお茶特有の成分です。
以上 参考になれば幸いです。