【中国茶葉市場】卸売り市場での茶葉の最低購入量とは

中国で、お茶の葉を小売店で買う場合と茶葉卸売り市場で買う場合、少し状況が異なります。

北京 馬連道茶葉市場は「卸売り兼小売」

北京には「馬連道茶葉市場」という市場がありますが、そこは「卸売り兼小売」のような店が多く、少量の茶葉を購入する場合でも特に問題はありません。よって一般消費者も自分自身が飲む茶を買いに行きます。

私はそのような状況に慣れていましたが、別の地方の茶葉市場がそうではないことに改めて気づくことがありました。他地方の茶葉市場 は卸売りが中心または専門の場合があります。

四川 成都の茶葉市場にて

先日、四川の成都の茶葉市場に行きました。四川のジャスミン茶(碧潭飘雪)を試飲して500g購入しました。

自分にとっては500gは多い方だったのですが…

四川のジャスミン茶 碧潭飘雪

その店は卸しが中心だったようで、お店の人が醸し出す雰囲気に「500gだけですか..」というものがありました。

たぶん通常は最小取引単位でも5㎏、10㎏なのでしょう。テイスティングをさせてもらいましたが、先方に時間をかけさせないように選んだつもりだったのですが、小売りをするのか最初に聞いておくべきだったなと思いました。

少量購入に呆れ⁉

そんな時、中国茶旅の須賀さんの記事を読みました。

『日本が市場として見られなくなってきている』

静岡県茶業会議所月刊「茶」(2018年5月号)

内容は、中国人のビジネススケールの話です。中国の茶業博覧会では、個人でさえも10㎏単位で茶葉を買っていくようですが、日本人はたったの1㎏単位の購入…日本の商売の小ささに呆れてしまった。という話です。

確かに中国でのビジネスは、特に卸は、物を動かす単位が大きいし、スピードも速い。利益を薄くして大量に動かしていくケースをよく見ます。

中国茶葉 卸売り市場での最低購入量は?

では、中国茶葉 卸売り市場で、店側はどの程度の購入量を期待しているのか、またはどの程度が一般的なのでしょうか。

少なくともキロ単位なのではないかと、今回の経験と須賀さんの記事から感じます。北京の茶葉市場では、天津や地方の茶館経営者などが車で茶葉を買いに来ていました。彼らは大きな茶葉の包みをたくさん車に積んで帰っていました。

個人的に飲む量を購入する場合、日本人だと多くても、恐らく半斤(250g)または一斤(500g)程度の購入になると思うのですが、まず先に、「自分で飲むお茶が欲しいのだけど・・」や「小売りやっていますか?」などとお店の人とのコミュニケーションを取るのが良いと思います。お店の人が積極的に案内をしてくれるか否かでも判断できると思います。

まず尋ねてみよう

中国語での尋ね方を紹介します。

日本語「すみません、小売りやっていますか」
中国語「請問、你做零售吗?」

私は成都の茶葉市場で「ジャスミン茶の中級、高級の良い茶葉の物が欲しい」のような説明から入ったので、数キロ単位で購入予定という印象を与えたかもしれません。

少量購入の場合は、町中の茶葉屋さんで買うのが良いと思いました。色々なお店、様々なケースがあると思いますが、一例としてご参考ください。