先日、中国を訪れた際、お客様にお誘いいただき、北京の「楠書房」に行ってきました。ここは、明代や清代の素晴らしい古典家具を展示している場所で、非常に印象的でした。
楠書房は会員制の施設とのことで、特別な機会をいただけたことをとても嬉しく思います。展示されている家具や調度品は、どれも歴史と美が感じられる素晴らしいものばかりでした。その魅力を少し紹介させていただきます。
この静かで美しい空間で龍井茶を淹れていただきました。
展示されている家具は、貴重な材料を使用し、素晴らしい制作技術が感じられる逸品ばかり。お話を伺うと、これらの家具は数千万円もの価値があるとのことです。その美しい空間で、お茶をいただきながらお話を楽しむことができました。
また「楠書房」には魅力的な展示があり、こちらの滑らかで柔らかさを感じる石材に思わず目を奪われてしまいました。繊細な彫りが施された器物でした。
柔らかそうで、色彩も素晴らしく愛おしい感じさえしました。彫りがとても精緻です。細やかな技術と芸術性が見事に調和しており、ただの装飾品ではなく、深い歴史と文化を語りかけてくるような存在感がありました。
しばらく見ていました。その繊細さと優雅さに心を奪われる瞬間でした。
視線を動かすたびに「はっと」するような空間がありました。花瓶の美しい花と枝ものは、空間全体の雰囲気を引き立てていました。
二階に足を踏み入れた時、静寂に包まれた空間が広がっていました。そこには、誰かの書きかけの紙が広げられており、現在につながる歴史と伝統の線を感じました。ここでは、国画や書法の教室が行われるとのこと。この場所の静けさと、その場で学びが続けられていることに、深い尊敬の念を抱きました。
古き時代を感じさせる風景に、その場を離れたくなくなりました。時間が静かに流れるような感覚の中で、過去と現在が交わる空間にいることに、心から感動しました。
貴重な体験をさせていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。