こんにちは。本日は南アフリカケープタウンで出会った陶磁器の報告です。
南アフリカ共和国の首都ケープタウンと、サファリがあるクルーガー国立公園へ行ってきました。今回の旅行は、あるアメリカ企業の団体旅行に参加させてもらいました。
団体旅行のため、南アフリカの生活の中で使う器類は分かりませんでした。ケープタウンの観光で訪れた場所で出会ったもの紹介をします。
目次
ケープタウンホテルの 陶磁器
ホテルは 楽しいショッピングと散歩ができるウォーターフロントの近くにあるザ テーブル ベイ ホテル(The Table Bay Hotel)です。
ホテルの廊下には染め付け(青花磁器/Blue&White ceramics )の置物が。意外にしっくりきて、とても良い雰囲気です。
14世紀以降、中国の青花磁器(染め付け/Blue & White)は南アフリカにも届いていたと知りました。
お部屋のミニバーエリアに陶磁器のティーポットでなく、鉄瓶があることに意外感です。ちなみにお水は現地南アフリカのミネラルウォーター Mountain Falls Waterでした。
ケープタウンのお城(博物館) ウィリアム フェール コレクション(The William Fehr Collection)
ケープタウンで最古の建物というキャッスル・オブ・グッドホープ(喜望城)に行きました。元々ここは1667年オランダ東インド会社によって作られた商館だったとのことです。
喜望城にはウィリアム フェール が収集した(当時のオランダ総督が使用した)美術品が展示されています。18世紀前後に取引されていた中国磁器、日本の伊万里磁器などの展示も見ることが出来るそうです。
私達は観光(展示品の見学)でなく、会社のパーティーの会場がここだったので、夕方からお食事とイベントのために行きました。
私がウイリアムフェールコレクションのことを知ったのは、実はアフリカから帰国してでした。「 喜望城 に行ったのに見てない」と悲しい気持ちになっていましたが、 当日写真に撮ったマルタバンや絵画はコレクションの一部でした。 マルタバンの案内には「William Fehr Collection」と書いてあることに気づきました。 一部でも見れていたようで、少々ほっとしました。
ウィリアム フェール コレクションの絵画
壁にかかった数枚の絵、その時代の航海を描いたものでしょうか。オランダの国旗が見えます。
こちらは荒ぶる波をゆく船です。 喜望峰(Cape of Good Hope)との名前に変わる前は嵐の岬 (Cape of Storms )と名付けられたほど強風で恐れられていたそうです。
それゆえ、現地には難破した船も多く、 喜望峰 にはmaritime graveyard(海の墓場)という案内が出ていました。 喜望峰の船については下のブログにまとめました。https://shihateacomfort.com/capeofstorms/embed/#?secret=vGDkl8bAua
ちなみに、今回の旅でケープタウンの海岸を歩いていると、コンテナ船などが沖合で停泊しているように見えたので、ガイドさんに尋ねてみたところ、「この辺りは風が強くて、危険だから風が止むま停まっているんですよ。」とのこと。「そんなに風は感じませんが」と言うと、「沖はすごいんです」とのことでした。
最初ガイドさんの反応は、(あら、知らないんですか?)と驚いたような反応だったので、(そんなに有名なのかしら)と思いましたが、歴史的にも地理的にも有名な話だと後で知りました。
ウィリアム フェール コレクションのマルタバン
パーティー会場に行く途中に壺が目に止まり、写真を撮っていました。その時は、南アフリカの古い壺かと思いましたが…
案内を見ると「”マルタバン” 東南アジア。マルタバンは南中国で作られる釉薬がかかったストーンウエアの壺です。これらはトレーダーがビルマ(ミャンマー)のマルタバンの港で買い入れたものなので”マルタバン”という名で知られています」
写真を撮っていて本当に良かったです。旅行中はなにかと目まぐるしく、帰ってきて調べて色々感じる事ができます。本末転倒なのですが。
喜望城での パーテーィーの様子
アメリカ企業のもてなしのスケール感に、毎日驚かされていましたが、この日も度肝を抜かれました。お城に到着すると、子どもたちのコーラス隊が歌とダンスで歓迎、パフォーマンスもありました。
その後、このダイニングの部屋に通されたときは迎賓館!?と思うような長い長いテーブルが…
よくよく調べてみると、パーティーが開かれた場所は、どうもコレクションの展示室のようでした。 パーティー をするために、美術品が移動されていたのかもしれません。複雑な気持ちになりました。
テーブルを見ると、気になるお皿が。
遠い南アフリカで、アメリカ他世界各国の人々に囲まれて過ごしていた時間に、このプレートを見たときのほっとした感と喜び。アジアな雰囲気で、心が落ち着きました。
磁器ではなく陶器のようですが、このBlue & Whiteの食器は南アフリカで日常生活で好まれているのか、それとも、このお城だからあるものなのか・・疑問がわきました。
東インド会社は大航海時代、中国の景徳鎮の青花磁器のトレーディングでも莫大な利益をあげました。当時青花磁器がヨーロッパ各国(世界各国)で大流行、 どの国も Blue & White の器を自国で作ろうとしたという歴史があるようです。 ホテルにあった青花の花瓶なども、その頃から南アフリカに浸透しているのかと想像しました。
今回は団体旅行で行ったので、ケープタウンの生活、町の中のショップなどはほとんど見れませんでした。街の中のショップ、南アフリカの現地の人との交流ができたら、もっと色々分かったかもしれません。
下のブログはケープタウンの買い物中で出会った陶磁器です。
【南アフリカ】ケープタウン ウォーターフロントの セラミックアート、陶磁器。ケープタウンの治安情報
以上、 わずかですが南アフリカケープタウンで出会った陶磁器の報告でした。